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2016年11月30日Column今週の余談

9割の企業が勘違いする「こだわり」と「強み」の意味。ホントは違いますので!

近年、モノづくり(製造業)のWEBサイトには「当社の強み」というページをよく目にすることが多い。そのページをザックリ見ると、大抵は「高品質」や「品質管理」それに「業歴(キャリア)」をアピールしている場合が多いように思います。

確かにその企業にとっては品質にこだわっていることが分かります。品質管理だってISO9001を取得していることで証明されるようにバッチリなのでしょう。50年以上の業歴も申し分ありません。ですが・・・それがホントに強みなのでしょうか?

そもそも強みって何かをじっくり考えたことがありますか?おそらくですが、多くの企業がちょっとした勘違いをしているように思います。それは「こだわり」と「強み」の違いです。

「こだわり」とは自社がもっとも注力しているところです。ですから、品質に力を注いでいるのであればそれは間違いなく「こだわって作っている」ことになります。そして、なるほどと思える品質に仕上がっているのでしょう。ですが、それがイコール強みとなるわけではありません。

そもそも「強み」とは、競合他社と比較したときの差異から生じるものです。そして、ここが一番肝心なのですが、顧客が他社よりも優れていると認識されることが大事なのです。

ですので、どんなに高品質を強みだと強調しても、顧客から見て競合他社のそれと明確な違いが示されないようでは、強みではありません。仮に、競合他社よりも実際に優れた製品であっても、それが顧客に理解できていなければ、やはり強みとはなり得ないのです。

考えてみれば当たり前なのですが、競合他社だって必死に高品質の製品を作ろうと日夜努力しているハズです。そうすると必然的にお互いに切磋琢磨して、似たような高品質な製品に仕上げていると思います。

私は仕事がら多くのモノづくり企業の社長とお会いし、取材をさせていただいています。そんなときには、競合他社では真似のできないところを見つけるように注意を払います。その上で、顧客に容易に理解できる点をさらに探すように努めます。

例えば、顧客から電話で内容をお聞きしただけで、製品の図面を書き起こせる。だとか、納品後の製品に不具合が発生したときには、それが夜中であっても即座に対応して修復する。といった、競合他社では真似のできない業務を当たり前のようにしているとしたら。それらは、競合他社との大きな違い(つまり強みとして)容易に顧客に理解させることができます。

これが本当の意味での「強み」なのです。

くれぐれも「こだわり」と「強み」をはき違えないように。真の「強み」が何かを発見できれば、マーケティング上の大きな利点となるのは間違いないのですから。

 

 

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