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2017年1月4日Column今週の余談

職人気質の日本、商人気質の中国、日本はモノづくりで成長をはかるべき。

今年、米国大統領に就任するトランプ氏は「アメリカファースト(米国第一主義)」を打ち出しています。これは1990年から続いてきた米国1強時代の終焉の始まりのように感じます。そして、ことの是非はともかく今後は中国が、経済・軍事・政治とすべての面で影響力を増すことは確かなようです。

いずれにしましても混沌とする世界の中で、日本がどのような方向を目指すべきか。が問われる1年になりそうです。ですが、こと産業という分野で世界をリードできる分野はというと、日本はやはり「モノづくり」ではないでしょうか。

確かにGDP(名目値)に占めるモノづくり(製造業)の比率は、すでに20%を下回っており、サービス産業に水をあけられている状況です。それでも世界から見た評価という面では、日本のモノづくりは高い地位を占めています。

私たち日本人は、もともとが丁寧さと細かな気遣いがあり、手先が器用な職人気質なんだと思います(あくまでも個人的な想いですが・・・)。このような気質は、モノづくりに適しています。また、まじめで辛抱強いという特長もあります。

その正反対に位置するのが中国のような気がします。昔から商人気質とでもいいましょうか。お金を儲けることに関しては、ずば抜けて上手いように思います。ですので、今は製造業が儲かるのでそちらに精を出すのでしょうが、ひとたび、儲からなくなれば手早く撤退して、別の産業へと移行するのではないでしょうか。もちろん、高品質な製品が売れるとなれば、そちらへシフトするかもしれません。しかし、高品質な製品をつくるには、その下地として素材づくりや部品づくりなどでの高度な技術が必要です。そう簡単に手に入れられるものではありません。そうなると、短期での投資効果を重視する商人気質からして、もっと別の産業へ進むような気がします。また、手早く、その技術を買う。という選択肢を選ぶようにも感じます。そうなると日本の技術を買うこともあるでしょう。そのときに技術を売るのではなく、技術を付加した製品を売るようにできれば・・・そんな風に思っています。

日本人は、良くも悪くも辛抱強く粘り強いので、たとえ儲からなくなっても自分の家業を続けようとします。だから、何百年も前から続くモノづくり業が多くあります。しかも、昔ながらの製法を守りながらも時代にあった品質へと磨き続けながら何代も続ける。この間には、食べることもやっとだったことだってあるでしょう。それでも自分の子供に後を継がせる。宮大工や漆塗り、醤油に味噌、それに和菓子だってそうです。明治以降でも、長く続く企業の中には、今や先端技術といえるものに進化した製品を作り出している企業だって数多くあります。それこそ、日本人が職人気質の民族の証のように思います。

確かに今、日本のモノづくりは岐路に立たされているかもしれません。しかし、そんな状況だからこそ、職人気質を発揮して技術に磨きをかけ続けるべきだと思います。どのような社会になろうとも、価値の源泉はモノに付帯します。それがどのようなソフトウエアやサービスであろうと。モノがあってこそです。たとえば、ホテルというサービスには、建物というモノと各部屋に設えるテーブルからベッド、シャワールームのバスタオルまで、モノがあってこそのサービス価値です。もちろん、モノづくりに長けた国は他にもあります。しかし、高度な技術力がある割に手頃な価格(つまり適正価格)という位置づけでは、日本が圧倒できるように思います。

私自身は、モノづくり技術者ではありません。しかし、マーケティングや営業ツールの制作(ある意味、モノづくりだと思っています)を通して、少しでもモノづくり企業のお役に立てれば・・・そう思っています。

 

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