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2017年2月15日Column今週の余談

AIロボットとIoT、インダストリー4.0が変えるモノづくりの未来

日本では今、景気も落ち着いてる感があるようです。また、少子高齢化も影響してか、人材不足が懸念されています。このようなことから失業率も低下していますし、学生たちの就職についても、会社を選ばなければ、それなりに就職できるようです。一方、企業側では、ブラック企業などと世間からバッシングをうけないように社員には、最善の労働環境を提供しなければならないようになってきました。働く側、つまり労働者の立場を最優先にしなければならない。このことは、人権という観点からも当たり前のことです。一方、アメリカでは、トランプ大統領が製造業の雇用創出を必死で実行している最中です。工場の国内回帰を促しているわけですが、果たして上手くいくのか。

それはさておき、ますます会社の経営者側の立場にたって考えますと、日本もアメリカも経営しづらい環境になってきた。と考えるのは私だけでしょうか。
例えば、モノづくり(製造業)企業は、サービス業に比べて雇用創出率が高い業種です。しかし、人手不足だからと残業が多くなれば、ブラック企業のそしりを受ける。だからといって新たに正社員を雇用すると、いざ不況になったときには容易にクビにすることはできない。たとえは悪いですが、前門の虎後門の狼のような状況になってきたように思います。もちろん、人権最優先は当たり前です。なので仕方のないことなのですが。

ただ、一部の大手の経営者の方々を除き、多くの中小企業経営者は、どんなに苦しくても、それこそ自分の身を削りながらでも、社員の雇用を守ろうと必死に頑張っています。最悪の倒産は絶対に避けなければならない。一方、社員の雇用は守らないといけない。そこへ社員の働き方をキツくするとブラック企業のそしりを受ける。経営者の人権はどうなっているんだ。と愚痴っている方もおられるのではないでしょうか。

近い将来、社員5名で売上高100億の会社が数多くあらわれるかも・・・

このように、働き方と経営の環境が変化してくると、ますます、AIロボットやIoTの普及が早まるように感じます。当然ながら、モノづくりの現場でも普及するでしょう。また、例え人間でなくて出来ない仕事では、従来からある人材派遣や請負業への外注化が加速するでしょう。つまり、企業にとっては従業員を雇うことがメリットではなく、リスクになってきたからです。
また、企業はたえず成績を問われます。特に上場企業であれば、なおさらのことです。付加価値生産性を上げ、労働生産性を上げなければなりません。
そうなるとAIロボットで足りる仕事はAIロボットに任せる。人が必要な場合は派遣、あるいは外注を使う。ということになります。これは必然だと思います。

やはり、こういうところでも、先を行っているのがアメリカです。
アメリカのとある企業の経営者の方は、近い将来、会社の社員は5名程度事足りるようになる。あとはAIロボットと外注化で十分まかなえる。具体的には、お客様と接することのない工場や倉庫・配送センターでは、AIロボットを使う。顧客など人と接する営業窓口は、人材派遣でまかなう。そして、社員はというとその管理をする。これで究極の労働生産性を高めることができる。これが私のめざす企業像だ・みたいなことを言っていたようです。

日本でも、リーマン・ショックあたりのときに、人材派遣や工場をそっくり請け負う仕事が社会問題になったことがありました。今はそのようなことは大して話題にもありません。ですが、実際には、人材派遣については、社会の隅々にまで浸透しています。これは雇う側、働く側のニーズが合致しているところがあるから浸透しているわけです。とはいえ、派遣で働く人の人権という立場からも、労働環境の改善ははかられていきます。そうなると、企業側にとっては派遣社員すらもリスク要因として捉えるようになります。
そうなると、必然として人間に代わるAIロボットの需要が求められます。おそらく、能力的に一定のレベルに達したところで、爆発的に普及するのではないでしょうか。

経営者も社員も、すべての人がAIロボットにない能力が求められる時代

人は、いつどんなときでも生きていかなくてはいけません。そのためには働かなくてなりません。働くためには、その職業に応じた能力が必要です。
これからの未来、すべてのモノがネットでつながりモノとモノ、モノと人がコミュニケーションできるようになる。精密な計算や理論や論理に基づいた戦略・行動・管理をAIロボットが担う。そんな時代に求められる、必要とされる何かを身につけなければ働きたくても職がない。ということになります。

これから社会に出る方、社会にでて間もない方々には、先を見る目をもっていただき常に未来を予測しながら、今、やるべきことを着実に実行するようにしないと。老婆心ながら、そんなことを気に掛ける今日この頃です。

もっとも、経営者の方は、それ以上に考えなくてはいけません。その内、経営対応AIロボットが出現して、経営者が大量に失業する時代が来るかもしれません。そんときには、私が真っ先にクビになるのだろうな・・・

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